フォーカスタイムの運用と大きな効果
フォーカスタイムとは、シーネットで昨年より取り組んでいる仕組みの一つです。
スタッフブログでも取り上げたことがあるので、読まれた方もいらっしゃるかと思います。
小林製薬会長 小林一雅さんの経営教室を読んで
東京都からワークライフバランス認定についてご説明
シーネットの事業は会員様への各種サービスのご提供ですので、電話やメールが常時入ります。
スタッフは、会員様への対応に毎日追われているのですが、一日の中で時間を決めて、その時間だけは頭を切り替え、会社運営について考えてもらう、という時間です。
他の企業等でも、何年か前に「集中タイム」「がんばるタイム」などの名称で同様の取り組みがもてはやされたようです。
しかし、現在も運用されていることが確認できた大手企業は、トリンプさん、富士ゼロックスさんの2社のみでした。
トリンプさんの職場環境について
富士ゼロックスさんのメンタルヘルス対策への取り組み事例
シーネットでは今年の2月から【フォーカスタイム】という名で開始。
きっかけはプレジデントアカデミーさんの「経営の12分野:仕組み化」で出たお話からでした。
仕組み化:属人的にならずに仕事を進める方法を構築すること
仕組み化をする意味は「会社の永続的発展のため」。
これにより効率化が図られ、時間の使い方見直しができる。
行うことにより、必ず時間の余裕ができるので「集中タイム」という、電話をとらず各自の仕事に集中するという新たな取り組みを実施できるようになった。
私は、セミナーを受講した場合、聞いて終わりではなく、必ず一つはそこから何か実践することに決めています。
経営の12分野:仕組み化のセミナーから早速取り入れたのは、この「集中タイム」でした。
まず、シーネット流に「フォーカスタイム」という名称に変更しました。
次に、フォーカスタイムにすることとして、時間制約のある主婦だから「週に1回は自分の業務の効率化や改善について考える」ということを課題にしました。
それ以外の日は、全体ミーティングでの宿題をするなど、その時に応じた使い方をするようにしました。
名称:フォーカスタイム
時間:毎日1時間、シフト制(お客様サポートを止めないため、重なる時間は作らない)
内容:週1回は「自分の作業の効率化、改善のため」に考える。その他の日は通常業務ではないことを行う。
フォーカスタイムで考えたことは、毎週行われる全体ミーティングでシェアを行っていただき、そこから新しいもの、有益なものはどんどん採用しました。
この作業を通してスタッフ全員が新しいものを作り出す能力にもたけていることが分かったので、フォーカスタイム運用開始から2ヶ月ほどたって、新しい課題を与えました。
内容:週1回は会社の新事業(企業ドメインの再構築)を考える。
かなり高度なものです。
私自身が5年間悩み続け、実施しては壁にぶつかってきたのですから、どれだけ難しいかは分かりきっています。
しかし、私一人で会社運営や会社の方向性を考えるには限界があり、その部分をこのスタッフたちなら補ってくれる!という確信のもとに、任せてみました。
もちろんスグには提案は出てきませんでした。
しかし、毎週の全体ミーティングで些細なことでもいいので、各々どんなことを思いついたか発表してもらいました。
小さなことでも、それが気づきとなり、大きな宝にたどり着くこともあるからです。
シェアしていくことによって、スタッフ全員の間の考え方に大きなズレもなくなりました。
そして、ついに、スタッフから新事業の提案が出てきました!
私の隣に座って、あるセミナーを聞いている途中でポンと浮かんだそうで、スタッフは「セミナーの途中、話したくて話したくて仕方がなかった」と言い、終了直後に喫茶店でその提案を話してくれました。
それを聞いたとき「あっ!これだ!」と私も思いました。
毎日のフォーカスタイムや、昨秋からのヴィジョン作りで会社運営について少しずつ積み重ねて考えていたからこそ、出てきた提案だと思います。
すぐに全体ミーティングを開き、スタッフ全員に新事業の方向性についてシェアしました。
今、フォーカスタイムでは新事業を実際にどう開始して、動かすかということを考えていただいています。
このようにフォーカスタイムという「環境」を整えたことにより、眠っている主婦の才能・能力を引き出すことに成功しました。
日々の業務を集中してこなす時間としてではなく、業務を根本から見直し、効率化を図ることを念頭に置く時間にしたことも重要なことだと感じています。
あなたの会社でも、フォーカスタイム、まずは30分から始めてみてはいかがでしょうか。